クーマンのブログ

クーマンです。面白いことだけを発信しています。

満月と俺の話

f:id:romanohuid:20200313000247j:image  f:id:romanohuid:20200313000251j:image

 

今夜は満月、外にはもう寒くて出られない、そんな夜。

 

今夜現れる満月は僕にしか見れない特別な満月、ほかのどの星よりも大きくて、ほかのどの星よりも美しく輝いている。

 

影のある形のない物それは心、そんな心が影に覆われて、不安の霧に覆われてしまった時、僕を進むべき道に導いてくれるのはこの月だけ。この月があるから僕は道を間違えず、怪我をすることもなく旅が続けられる。

 

けど月は時に氷のように冷たく、時に太陽のように僕を温めてくれる。僕にとって月はそんな存在となっている。

 

しかし月は不安と孤独の闇に覆われた夜にしか姿を表さない。いつだって僕を助けてくれるのに僕はその、言葉では言い表せない感謝を伝えられていない。だから、今日、今夜だけは僕の話を聞いて、もう、必要ないことは何にも言わないから。

 

本当に大切なことは何回だって伝える、たぶん一回じゃあ全て伝わりきらないから、言葉だけじゃ完全には伝わらない、だからこそ100%伝わるまでは何回だって伝えるよ。目を見て、こんな文字じゃなくて、ちゃんとした言葉で。

 

僕の心の夜が明け、太陽が空へ上り暖かい光で僕を照らしてくれたとして、身体も心もあったまったとしても、それでも僕は凍えるほど寒く、不安と孤独の闇の中で見つける月の方に惹かれる、月と居るときの方が幸せを感じる。たぶん僕はずっとこの月を愛しているだろう。

 

この月に出会えて本当によかった、この月のお陰で僕は救われた。

 

僕のように小さな存在では月に手が届くことはないのかもしれないけど、もう二度と月を見失うことはないだろう。そして、月はこれからもずっと僕のことを見ていてくれているだろう。

そう感じた今夜の事を僕は二度と忘れることはないだろう。いや、忘れていいはずがない。ああ、また夜が明ける、月はまた見えなくなる、すると僕はまた一人になるのかもしれない。いや本当は違う、僕からは見えて無いだけで月はちゃんと居るしきっとどこかから僕を見てくれている。だからもう一人ではないのだろう。太陽じゃ温められない心は月の光じゃなきゃだめなんだ、だから今日もまた夜を待つ。月が現れるのを待つ。